計画

先日我が家に進入、潜伏した有毒昆虫百足(ムカデ)に対する
対策を検討する。


対象:Scolopendra subspinipes(トビズムカデ)
特徴:本州・四国・九州・沖縄に広く分布、
   夜行性で頭部の下に前肢が変形した顎を持つ
   顎には毒を持っている*1
注意点:触れただけでも噛み付くので素手等のかまれる可能性が高い状況では
    近づかないこと。咬まれた蔡の症状として以下の2つが挙げられる。
    局所症状:激しい疼痛、しびれ、灼熱感、発赤、紅斑、腫脹
         重症では咬傷部が潰瘍化する(リンパ管炎、リンパ節炎)
    全身症状:発熱、頭痛、嘔吐、心悸亢進、めまい、譫妄
    特に2回以上咬まれるとアナフィラキシー・ショックが発生することがある。

対策方針:室内に侵入した場合の対処を考える。
○物理的手段による目標の排除
 主に新聞、鈍器等の物理的手段により対象を排除する。偶発的な遭遇時に有効
 ただし、ムカデは強靭な生命力を持ち体の半分が潰れても活動が可能
 また、特殊なフェロモンを持ち物理攻撃の際にこれが散布される可能性がある。
 これにより別の固体を呼び寄せる可能性があることに留意する。
○熱湯による煮沸攻撃
 熱湯を浴びせる事で体組織を凝固させる。
 もっともシンプルで効果的であるが、熱湯の準備等事前の手間がかかる
 したがって、潜伏場所が判明した時や時間的行動的余裕がある時しか使えない。
○殺虫性薬剤の広域散布
 市販の室内用広域薬剤散布製品(バルサン等)による広域攻撃
 ムカデは狭く、暗いところに潜伏する傾向がある。
 従って対象の潜伏先が分からない現状では一番の積極的攻勢と考えられる。
 ただし、室内で飼育しているグッピーへの影響を考慮する必要がある。


以上より、ムカデに対する今後の方針は
一、ゴキブリホイホイ等の捕獲道具の設置
二、発見の際は可及的速やかに熱湯等で攻撃
三、室内清掃による潜伏場所の発見

以上

*1:ヒスタミン様物質や溶血タンパク質(ヒスタミン、ヒアルロニダーゼ、サッカラーゼセロトニン、蛋白分解酵素など)